2024年11月6日水曜日

タンポポと死

タンポポが 拷問で死んでいった人の心になったとき

種は針ではなく 生の底にあった酒とネクタルの甘い雫が

死で氷になった冷たい優しさ


種が祈りさえ風に委ねて

家の壁 ファイヤーウォール クローゼットを

愛で貫通したら 貴方は微笑んでいたんだろうか

弓が文明に隠れた邪悪であったとしても


2 件のコメント:

栗焼直彦 さんのコメント...

この詩は複雑な心境が現れていてとても美しいと思いました。

さんのコメント...

ありがとうございます。この詩は大変な時期に書いた思い入れのある詩なので、感想いただけてうれしいです。