2023年9月25日月曜日

陽炎

太陽から火を盗んだ大きな鳥が

私に微笑んだその時から

心の真ん中で彼の秘密が

灯のように明滅した


彼は木々を脈に変えたし

風を刃に、水をガラスにして

森の一角を庭にしては

その芸術で動物たちを

楽しませ、笛を吹いていた


彼の飼う大きな鳥の歌が

私の琴線を震わす時には

ただ眠くなり目を閉じて

あの庭のことは忘れていた

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